【ライブレポ】THE YELLOW MONKEY SUPER メカラ ウロコ・29 -FINAL-(2018.12.28日本武道館)

年末ライブってなんであんなに楽しいんでしょう。

今年一年お疲れさまでした!ってことで思いっきりはじけるからでしょうか。

年末ライブってだけでもわくわくするのに、この『メカラウロコ』は12月28日オンリーのライブ。2DAYSとかじゃなくて1日だけのライブだから、なおさらわくわくするのかも。

武道館に向かう人波にもまれながら、「ここにいる人はみんな仕事調整したり家族に根回ししたりして、この日のためだけに全国から集まって来てるんだよなぁ」と想像するだけでちょっとニヤニヤしてしまうのです。同じ人がこんなにいるって。

今回、メカラウロコに『FINAL』がついていたこともあって。

武道館が改修工事に入るから?平成最後だから?それとも…??

やきもきしながら当日を待ちましたけど、まー、ファンの不安(ダジャレじゃないよ)をあおるのが好きなバンドですよね。

ってことで、ライブを振り返って自分のための備忘録。

長いですのでお時間あれば読んでください。

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気になる1曲目は何か?

一昨年のメカラウロコ27は『MORALITY SLAVE』。

去年のメカラウロコ28は『smile』からの~『Wedding Dress』。

となると、そろそろメカラウロコ8のあの『ジュディ』始まりが来るのではないか?

でも……やっぱり『8』はいまだにちょっと抵抗があるから、正直違う曲始まりがいいなと思ってました。

一年前のドームでも『8』を引きずってたけど、一年たっても変わってないのがなんとも(^_^;)
↓↓↓

が、1曲目のイントロが鳴った瞬間。

『ジュディ』だ・・・

う、とうとう来たか……。今回のメカラウロコはメカラ8の復刻版なのか・・・

と、ある意味覚悟!?を決めた1曲目でした。

しかも、ロビンの出で立ちも丈の長いジャケットにサングラス。

微妙にメカラ8に寄せてる??ジャケットの下はさすがに金ジャージじゃなかったけど(笑)でも、総スパンコールのジャケットがライトに当たると、遠目からは金色の衣装を着てるよう。

にしてもジュディ、やたらキー高かった!

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「不穏な曲をやります」

ジュディが終わって2曲目『サイキック No.9』。

ひゃーー、メカラ8と同じじゃん。どうしようどうしよう。やっぱりこのままメカラ8のセトリ??

え、ってことはもしかして『峠』もやるのかな……どうしようどうしよう(以下繰り返し)

とドキドキしながらの3曲目。ロビンの「LET’S GO!」を掛け声を聞いて、ちょっとほっとしたのは絶対私だけではないはず(笑)

『A HENな飴玉』が終わり、序盤の軽いMC

「『FINAL』ってついてるけど、まああまり気にしないで」

にほっとしての4曲目『Oh! Golden Boys』。

ノリの良い曲が続いたと思ったのも束の間、再び『8』の曲。『STONE BUTTERFLY』『DEAR FEELING』『GIRLIE』。

結局、ここまで7曲のうちの5曲が『8』からの選曲。

うう……重いよ。。。

でも、やっぱり『8』の曲っていいんだよなぁ。『GIRLIE』とか久しぶりに聞いたけど、生のストリングスも相まって切なくてかっこいい。

『GIRLIE』のあとのMCで、

「解散前の最後のメカラウロコが8だったから、今回もFINALということもあって、その8のころの不穏な曲をやろうかなと」

え、さっき「FINALってあるけど気にしないで」って言ったばかりだよね!?

思いっきりFINAL意識してるじゃん!

と思ったのもきっと私だけじゃないはず。

まあでも、こうやって『8』の曲を「不穏な曲」と紹介できるのも、復活したからよね。。。

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今年の銀テープネタは?

『GIRLIE』終わってMCタイム突入。

かっこいいステージングとは対照的な、グダグダなMCはお約束通り(笑)

【商店街ネタ】シャッター通りの曲

「我々の曲は、商店街の曲調というかアーケードというか…いつの時代も今っぽい曲がなくて、ファンの皆さんには心苦しい思いをさせてしまい…(中略)『職場にイエローモンキーのファンがいない』とかよく見ます!」

会場爆笑。

そうそう、そうなんだよね。確かにあまり見かけない(苦笑)

でも、いいんだよ。肩身がせまくても。

この年になるとあんまり周りがどうとか気にしている時間がもったいない。自分が好きな音楽を聴かなくちゃ。

さらに、商店街ネタ?が続き、

「売れる前の、もっと商店街みたいな曲、シャッター通りみたいな曲、シャッター通りの店ってたまに開いてるとうれしくないですか?今日はそんな閉まってたはずのシャッターが開いていた!みたいな曲をたくさんやります」

いい得て妙とはまさにこのこと。

そうなんだよね、本当にイエローモンキーの曲って大型のショッピングモールのような今どきなものじゃなくって、大衆受けしない曲が少なくない。

けど、その大衆受けしない、陽の目を見ない曲たちの中に隠れた名曲があって(だからこそのメカラウロコ)、その曲はなかなか聴く機会がない(シャッターが閉まってる)。

8曲目。

「アーケードの入り口の、いつもシャッターが開いているお店のような曲です。『This Is For You』」

うんうん、確かにいつも開いているお店のような曲だよね。

ホント、この人は言葉のチョイスがうまいなぁと思う。

続いて『DONNA』『仮面劇』とシャッター通りの曲。

いいねいいね、こういうのがあってこそのメカラウロコだよね。

【呼び方ネタ】ロビン伯爵、エマ男爵、ヒー仙人、アニー教授

ロビンの、

「再結成してやりにくいことないですか?」

という振りに対して。

アニー「あっても言えないよね」

あるんだ!?

アニー「ないけど。あっても、1万人のお客様の前では言えないよね」

すかさずロビンが

「でた!屁理屈!!」

(笑)

すると

エマ「呼び方。あなた(ロビン)の。ほら、(ソロやってたから)いろいろ呼び名があるでしょ。(中略)…YOSHII LOVINSONとか」

と呼び方ネタ。

さらに

エマ「再終結してから『ロビン』って呼ばれるのが恥ずかしく感じているんじゃ…」

会場爆笑。復活後「ロビン」と呼びにくい問題、確かに!

ロビン「じゃ、なんか新しい呼び方を考えよう。・・・ロビン伯爵(ちょっと照れてる(笑))。エマ男爵。」

ロビン「(ヒーセに向かって)ヒー仙人」

(笑)

ヒーセ「俺もなんとか爵がいいよ~」

ヒーセのギャルっぽい反応(笑)

ロビン「(アニーに向かって)アニー教授」

うんうん、納得。偏差値70だもんね。

アニー「3.1415・・・・」

アニー教授と言われたアニーは得意の円周率を唱え始める。でも、その円周率が合ってるのかどうか誰もわからないよ……

【土偶・埴輪ネタ】ようやく銀テ発射

グダグダMCはさらに続き、エマとアニーの子どもの頃の呼び名の話から、突然エマに

「エマは土偶と埴輪の違いがわかるんだよね?」

といきなりな話の展開に。

この人たち、何でこんなくだらない話題を楽しそうに話せるのかな。

ホント、おもしろい。

しかも「三国さんは土偶に似てるよね?」「いや三国さんが似てるのは埴輪だよ」「酔うと目が土偶になるよね」とか。どんだけ三国さんをネタにすれば気が済むのか。。。

結局、銀テ発射は「土偶!」「埴輪!」の合図に合わせてエマがポーズを取った瞬間にパーーーンと発射……。

アニーも言ってたけど、ホント何なのこのバンド。

この銀テの無駄づかいと言ったら。普通銀テって盛り上がる曲の、一番盛り上がるところで発射されるもんだよね。

ホントおもしろい。

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実は復活後初披露だらけ

長ーいMCのあとの11曲目『遥かな世界』12曲目『月の歌』。銀テ発射の次の曲は思いっきりダークな曲をやるのもお約束。

遥かな世界も月の歌も好きだ。月の歌とか暗くて湿っぽいけど、こういう曲もイエローモンキーの良さのひとつだと思う。

月の歌が終わって次の曲。

アニーの勢いよい「1,2,3,4!」のカウントに、なになに?何の曲?と思っていたら。

まさかの『薬局へ行こうよ』!

これには驚いた!!!

この曲をメカラウロコでやると予想した人は誰もいないんじゃないだろうか。

っていうか、これライブでやるんだ。なら、いつか『人類最後の日』とかもやってほしいかも(笑)

知らない人には何のことかさっぱり?だと思うのですが(^_^;)
なんて言ったらいいのか、overture的な曲?曲と曲の間の遊びっぽい曲みたいな。
歌詞がなくて鼻歌なので、まさかこれをライブでやるとは…

この『薬局へ行こうよ』で気づいたのが、ここまでほとんど再結成後初の曲だらけ。

復活後、代々木初日横浜SLS松戸メカラ27東京ドームメカラ28とけっこう行きましたけど、ほかのライブでも聴いたのはサイキックと飴玉くらい?

ってことは、もしかして…

もしかして……

おととしからずっと熱望していた、甘い経験が聴けるかも!?

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初披露の『天道虫』、そして…

『薬局へ行こうよ』を境にライブ後半戦。

14曲目『I CAN BE SHIT, MAMA』。

おお!これも復活後初聴き!!かっこいいんだよねぇ。

ちなみにタイトルの『I CAN BE SHIT, MAMA』は『アッカンベーしたまま』をもじったもの。

15曲目。

来ました!新曲『天道虫』。

会場、超盛り上がりです。もちろん私も(笑)

ロビンも言ってたけれど、この曲はライブ映えするね。

そして16曲目。

超盛り上がりの天道虫が終わって、鶴ちゃんのキーボードが始まった瞬間、

『甘い経験』だ!!!

コンマ3秒くらいで「キャーーーー」と、周囲の誰よりも早く反応しすぎてちょっと恥ずかしかったけど、めちゃくちゃうれしい!

ロビンも「久しぶりの甘い経験が聴けますよ―――」と会場をあおっていたけれど、ホント、やっと、やっと、聴けたよ……

今回のメカラウロコで一番うれしかったのが、この『甘い経験』を聴けたこと。

パンドラもスプリングツアーも行ってないから、ようやく初めて生で聴けました。

イエローモンキーの曲っていろんなタイプの曲があって、BURNのような歌謡曲系もあれば、球根のような重い曲、SPARKみたいなロックな曲、太陽が燃えているみたいなキャッチーな曲、JAMみたいなバラード曲。初期のころまでさかのぼるともっともっといろんなのありますけど。

どのタイプの曲も好きなんだけど『甘い経験』はLOVE LOVE SHOW系のポップな曲。このラブショー系のポップで直球で、でもちょっとおセンチな曲がもしかしたら一番好きかもしれません。パールとか、MOONLIGHT DRIVEとか、プライマル。とか。

安定の歌詞間違い?甘い経験では「手をつないでケンケンパ」じゃなくて「燃えに燃えて炎天下」を2回言ってたけど、ある意味それもライブの醍醐味。カンペあっても見てないんだもんね…

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やっぱりメカラウロコはFINALだった

17曲目『SUCK OF LIFE』が終わると再びMC。

「これからどんどん新しい曲も増えていくし、いったんこういった忘年会的なものを、「メカラウロコ」という名前をやめてみようかと……」

やっぱりメカラウロコは今年で最後なんだ……
そうだよね。いつまでも過去にとらわれてちゃいけないよね……

分かってはいたけれどさ、、、

重めのMCが続き、本編最後の曲紹介。

「ああ、この流れはとうとう次は『峠』か……」

と思っていたら、

「113回かならず歌った歌です」

あれ?『峠』じゃない。

本編最後は『離れるな』でした。

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アンコールは最後までメカラウロコでした

アンコール1曲目は『毛皮のコートのブルース』。これまたレア曲。

もちろん私は初めて生で聴きました!

そのあとストリングスの皆さんが加わっての『街の灯』。

これ、エマがアニーのところに行って、ずーーーっと二人で楽しそうに演奏していたのがもう何というか。本当に仲の良い兄弟!

わが家は姉妹だけれど、もし兄弟だったら、仲良く二人で音を奏でてしかもかっこよい(これ大事)ってホント理想だ。

『街の灯』が終わり、ここからはメカラウロコの鉄板曲オンパレード。

『真珠色の革命時代』のストリングスは本当に美しい。最後の指揮をするところは何度見てもグッときますね。

「これがないと年は越せないよね~~」の『おそそブギウギ』は、MCで時間を使いすぎて(笑)今年はアニーのみ。

「メカラウロコが今年で最後ってことはこれ(おそそ)も最後ってことですよね?吉井さん??」

とロビンに確認するアニー。

おそそが最後なのは悲しいけど、アニーが「吉井さん」と(わざと?)言ったのが個人的なツボだったり。

イエローモンキーは平成元年の12/28に初めてライブを行って、平成最後の12/28がメカラウロコ29FINAL。

それにしてもこういう数字遊び?好きだよなぁ。

なかなか狙ってできることでもないからなおさらすごいと思ってしまう。申年(2004年)に解散して申年(2016年)に復活とか。

おそそからの、「サンキュー愛してます!アバンギャルドで行こうよ!」。

会場がぱああーーーっと明るくなる、あの瞬間が華やかで、忘年会っぽくって、大好きです。

そしてそして。

過去のメカラウロコですべて演奏されている定番中の定番曲『悲しきASIAN BOY』。

今年は「THE YELLOW MONKEY」の電飾はなかったけれど、花吹雪は健在。

今年は1階席だったので花吹雪は届かなかったけれど、ステージ真正面だったのでとてもきれいに見えました。

メンバー紹介。

いつも通り、ロビンが「ドラムス菊地英二、アニー! キーボード鶴谷崇! ギター菊地英昭、エマ! ベース廣瀬洋一、ヒーセ!」とメンバーを紹介したあと、ヒーセが「ボーカル吉井和哉!」。

そのとき、ロビンがヒーセに向かって小声で「ロビン。ロビン。」とささやいて、ヒーセがあとから「ロビーン!」と付け足し(笑)

ラスト25曲目。

最新曲『I don’t know』。

「メカラウロコ7の最後に新曲(楽園)をやったら、みんなポカーーンと聞いていたけれど、そのあと楽園はみなさんに愛される曲になりました。この曲もたぶんみんなポカーンとするだろうけれど・・・」

いやいや、ポカーーンと聴いてなんていませんでしたよ。聴きもらすものか!と。

今回はドラマのタイアップ(木曜20時テレ朝のドラマ)なのだけれど、「印象的なイントロを」とリクエストを受けたとどこかのサイトで見かけた記憶があるので、イントロでエマのギターの音が出なかったのをロビンがこだわってやり直したのも納得でした。

この、新曲を最後に披露するというパターン。ある意味メカラウロコっぽい。

そういう意味では復活後にやった3回のうち、今年が一番メカラウロコっぽいメカラウロコだったのかもしれない

メカラウロコ7はリアルでは見に行っていないけれど、当時の、これからバンドの勢いが増してくるときのように、同じようにこれから新しいイエローモンキーが始まっていくのかも。そんな期待で締めくくられたメカラウロコ29でした。

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おわりに

今回もかなーーり長いライブレポでしたが、こんなに長く書けたのは今回ファンクラブ向けに、メカラウロコ当日の生配信&年末までのアーカイブ配信があったから。

私は生で見るからいいかなと申し込みしてなかったけど、ライブ終了後の帰り道で即申し込み(笑)

年末まで見まくりでした。たぶん5回は見た(BGMにしてた)かも。

このアーカイブ配信はとってもいい制度なので、また是非やってほしいです。

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セトリはこちら

2018.12.28 THE YELLOW MONKEY SUPER メカラ ウロコ・29 -FINAL- セットリスト

  • 01.ジュディ
  • 02.サイキック No.9
  • 03.A HENな飴玉
  • 04.Oh! Golden Boys
  • 05.STONE BUTTERFLY
  • 06.DEAR FEELING
  • 07.GIRLIE
  • —MC—
  • 08.This Is For You
  • 09.DONNA
  • 10.仮面劇
  • —MC—
  • 11.遥かな世界
  • 12.月の歌
  • 13.薬局へ行こうよ
  • 14.I CAN BE SHIT, MAMA
  • 15.天道虫
  • 16.甘い経験
  • 17.SUCK OF LIFE
  • —MC—
  • 18.離れるな
  • —encore—
  • 19.毛皮のコートのブルース
  • 20.街の灯
  • 21.真珠色の革命時代 (Pearl Light Of Revolution)
  • 22.おそそブギウギ
  • 23.アバンギャルドで行こうよ
  • 24.悲しきASIAN BOY
  • 25.I don’t know

 

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