私たちライフオーガナイザー(思考の整理からはじめるコンサルティング型の片づけ支援サービスのプロ)がこの夏注目しているドラマ『魔法のリノベ』。
前回第2話の感想ブログはこちら↓
第3話は『事故があった家』。
あらすじはこちら↓
ある日、海を望む中古の一軒家を購入した加藤浩昌(迫田 孝也)・えみり(トリンドル玲奈)夫妻の元へ打ち合わせに向かった小梅(波瑠)と玄之介(間宮祥太朗)。勉強の一環として、この日はとにかく家を褒めるよう、小梅から課題を与えられた玄之介だったが、加藤邸の広々としたオーシャンビューのリビングはお世辞抜きで素晴らしく、足を踏み入れた玄之介は大絶賛する。しかし、よく見ると床の一部が修繕されていて・・・。
ストーリー|魔法のリノベ | 関西テレビ放送 カンテレ より引用
ドラマオリジナル『事故物件』はネタ回?
事故物件なんてエピソード、原作にあったっけ?
と思ったらドラマオリジナル回だそうです。原作の1巻に同じような(買った中古物件をリノベする)話があるのでそれをオマージュした感じなんでしょう。
ある意味、家そのものが魔物っていう斬新な設定。
前に住んでた人が亡くなったという、本来だったら重くなりそうなテーマなんだけど、そこはギャグ要素多めで軽いタッチの演出でしたね。昔は夏になると、この手の怪奇現象で芸能人を驚かせる特番、よくやってたなぁ。
ドラマオリジナルってことで、いつにもましてネタ多かった気がします。倍返しとか、事故物件サイトの『大塚とおる』とか。そもそものリフォームも、死体があった場所だけ床のタイルを張替えってわざと目立たせたいとしか笑。
あと、小梅たちが提示するプランもそう。1話や2話では最初に持っていくプランは採用されないもののまともなプランでしたけど、今回はまあまあネタっぽさありましたね。プロに頼んだのにこれって……みたいな。トリンドル玲奈さん演じる加藤妻が文句いいたくなるのもわからなくもないです笑。
ヒアリングテーマ『ほめる』に必要なこと
今回のヒアリングのテーマは「ほめる」だと小梅から言われた玄之介は、お客様宅で言われた通りほめまくります。
はい。片付けのプロも同意です。ほめる。共感する。大事です。
ただ、ほめることは大事なんですけど、ワタシ的にはその後に小梅が言った、
- お客様の家をよく観察して、いいところを見出す
- お客様の気に入ってるところを確認する
ここですここ。ほめるために必要なのは『よーーく見る』こと。よーーくみていいところを見出すんですが、そのいいところは営業マンがよいと思ってるだけじゃだめで、クライアントが気に入っているところであること。
「人が主役」の片付けを提唱している身としてはここを推したい。
客観的に見たら素敵な家でもそこに住んでる(今回はまだ住んでませんけど)人が素敵とは思えない、気になっている箇所があるのであれば、それが真理なんですよね。人からいくらほめられたところでそれは他人事だから言えるんでしょ、と思われてしまうわけです。
夫婦ケンカは普通にあるのでご安心ください
今までと違って今回は妻が夫に言いたいことをはっきり言うタイプで、迫田孝也さん演じる夫はなんであんなに言われてもキレないんだろうか??と思うくらい。
(その理由は放送後半で夫と妻の今までの関係から明らかに)
やっぱり家のことってもめますよね。片付けの現場でもありますよ。
でも、現場で夫婦間の言い争いが起こるということは、それだけ素の状態を(私に)見せてもいいと思ってくださっているとも言えますから。嬉しいって言うと変かもですけど。
片付けって家造りに比べると地味なので「そんなことくらい」で済まされそうなことが多いんですけど、実際夫婦の亀裂って最初は「そんなことくらい」なことから始まるんですよね。「そんなこと」のうちに対応しておけばいいんですけどこれがなかなか。
だからこそ、気になることがあったらもめられるうちにもめたほうがいいです。ケンカしているところをお見せして恥ずかしい……なんて思っていただかなくても大丈夫ですよ!
今回のビフォーアフター
ネタ風味が強い3話でしたけれど、事故物件だと思っていた家は「亡くなった前の住人は自分も知ってる著名な方だった」から不吉だと思わなくなった、という落しどころでしたね。
実際のビフォーアフターは「リビングでのびのび子育て」というテーマで、私もあんな書斎がほしい!と思いました笑。
ミニチュア制作を担当している『J-FACTORY』さんのツイッターでアフターの間取りが見れます。
ビフォーでは人型モザイクだったタイルがアフターではいい感じにバラけてましたね。
それにしても模型作り、毎回毎回新たな物件の模型が必要になるので納期がタイトで大変だったんだろうなと思ってしまいます……