前回の記事『お金払うくらいなら自分でやったほうがいいという誤解』は、同業者の皆さんからかなりの反響がありました。
たくさんシェアもしていただきまして、始めたばかりのブログなのにアクセス数がすごいことに!(驚)
いや~、ありがたいですね~。
今回は、【片づけの仕事で世の中の人が誤解していること】シリーズ2回目ということで、「リバウンド」について書きたいと思います。
片づけとダイエットってよく似ています。ダイエットに例えて、片づけてもすぐ散らかってしまう状態を『リバウンド』と表現する方がいらっしゃいますが、はたしてそれはほんとうにリバウンドなのでしょうか。
そもそも『リバウンド』って?
リバウンド=リ+バウンド。ふたたびバウンドする状態を指します。
つまり、一度よくなったけれど、また元に戻ってしまったり、元よりも悪くなってしまった状態がリバウンドです。
変な言い方ですが、リバウンドするためには2つの条件が必要です。ひとつは『一度よい状態になっている』こと。もう一つは『元の状態もしくは元よりも悪い状態に戻っている』こと。
例えば、よく考えずに捨ててしまった(捨てられてしまった)とか一気に片づけた等が原因で、一度はモノが減ったけれどもかえってモノへの執着が強くなり、買い物に走ったりモノが手放せなくなってしまったりするケース。確かにこれはリバウンドしたといえます。
けれと、そこまでひどくなっていない状態、ちょっとモノが散らかっている状態でも「リバウンドした」とおっしゃる方がときどきいらっしゃいますが、それは本当にリバウンドしているのか?というと、どうやらそうでもないようです。
リバウンドではなく、単に片づけてないだけ
前回のブログでも書きましたが、片づけのプロが提供しているのは土台作り。日々の暮らしにルーチンワークがある限り、誰かがこのルーチンをやらなければなりません。
そのルーチンワークをやっていないことが原因で、散らかってしまったことを「リバウンドしました」と言っている方。それ誤解です。
それは、リバウンドうんぬんじゃなくてただ片づけてないだけです( ̄▽ ̄;)
キツい表現ですみません・・・
さすがに、どんな片づけのプロでも、日々の暮らしのルーチンワークをやらなくても片づく仕組みなんて作れません。結局のところ、誰かが出したものは誰かが片づける。
『勝手に片づく』なんて仕組みはないんです。
仕組みは魔法ではありません
仕組みについての誤解もちょっと触れたいと思います。
何度もいいますが、片づけの仕組みを整えることでルーチンワークが減ったり楽になったりすることはあるけれど、ルーチンワークがなくなることはありません。
これも、またまた私たち含め情報の発信側にも問題があるんですけど。たとえば『散らからない仕組み』って表現、誤解を招きやすいんですよね。なんか、仕組みがあれば絶対片づく的な。
多くの片づけのプロは、そんな風に伝えてるつもりはなくて。『片づけやすい仕組み』『散らかりにくい仕組み』と表現していることが多いです。
ニュアンスの違い、わかっていただけますでしょうか…(^_^;)
よい状態になる前の「片づかない」も、リバウンドではない
冒頭で、リバウンドするためには『一度よい状態になっていることが条件のひとつ』と書きましたが、片づけのプロが土台を作った後しばらくは仕組みの試行期間です。
試行期間は、良い状態になるために、仕組みが合うか合わないかを試す期間。合わなければ仕組みの見直しをして、その人に合う仕組みを探ります。
試行期間は、実際に運用期間に入ってからリバウンドしないために必要な時間。
ですから、片づけた後にすぐ散らかってもリバウンドと判断するのは早いかもしれません。まだ試行期間中なのかもしれませんよ。
おわりに
世の中の人が片づけサービスや片づけのプロについて誤解していることの2つ目は「リバウンド」についてでした。
誤解シリーズ、ラストの3つ目は、『家事動線をよくすればストレスがなくなるという誤解』についてです。
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