いるいらないで分けて、いらないものを捨てればいいのはわかってるんです。でも、それができないから困ってるんです。

いるいらないで分けて、いらないものを捨てればいいのはわかってるんです。

でも、それができないから困ってるんです。

これはその昔、まだライフオーガナイザーの資格を取る前に、とある講座で受講生さんが実際におっしゃった言葉です。

整理収納アドバイザーの資格を取り、片付けの仕事をし始めた頃のことですね。

当時、この言葉を聞いた私は、「確かにそれは困るよね」と思いました。困らないようにするためにはどうしたらいいんだろう……?

実はこの出来事、ライフオーガナイザーの資格を取るきっかけのひとつだったりします。

これ、講座で自己紹介するときに話すエピソードでもあるので、私の講座を受けてくださった方はすでに知ってる話かもしれませんね(^_^;)

日本語はあいまいな言葉が多い

日本語ってあいまいな言葉が多いです。

片付けを難しくしている理由のひとつがこれなんじゃないか?と私は個人的に思っていまして。空気?行間?を読むという国民性からくるのか、それとも使っている言語があいまいだからそういう国民性になったのかはわからないけれど。

そもそも「片付け」って言葉自体があいまいですし。

便利な言葉だからよく使われますけど、実際「そこ、片付けて」って言われて、どうすればいいかわからなくて困ったことってないですか?

さらに、「片付け」だけでもあいまいなのに、「きれいに片付けて」って言われた日には(汗)。

自分ではきれいに片付けたつもりなのに、「ぜんぜん片付いてないじゃない!!!」なんてダメだしされたら、もう片付けたくなくなっちゃいますよね。

形容詞はわかるようでわからない

日本語の中でも特にやっかい?なのが形容詞や形容動詞の類。

要は、状態を表す言葉です。

上で挙げた「きれい」がそうですし、ほかにも片付けでよく使われる言葉でいうと「すっきり」や「ちゃんと」といった副詞もそうです。

この手の言葉って、聞いたときはなんとなくわかったような気がするんだけど、じゃあいざ「どういう状態か説明して」って言われると、なかなか言語化できないやっかいなシロモノ。

でも、なんとなくそれっぽい感を簡単にかもしだせる便利な言葉なので、みんな手軽に使っちゃうんですよ。(私もそうですけど)

そしてそして。

ブログのタイトルでもある「いる・いらない」というのは「要る・要らない」のことであり、言いかえると「必要なもの・必要でないもの」となります。

「必要な」もそう、形容動詞です。

「必要なものと必要でないものを分けて」って言われたらなんとなくわかったような気になるんだけど、いざやってみると「必要なもの」がなんだかわからない。

当然、「必要でないもの」もなんだかわからない。だから何を捨てればよいかもわからない。困っている。

そもそも片付けは主観でやるもの

状態を表す言葉がなぜわかりにくいのか?

それは、人によって評価が分かれるから。

たとえば同じ映画を見ているのに、ある人は「面白かった」と言い、ある人は「つまらなかった」と言う。

どう感じるかは人それぞれですもんね。

「必要なものか必要じゃないものか」も人によって違います。

人から見たら「いらないものばっかり」だとしても、持ってる本人が「いるもの」だと評価するならそれは必要なものなんです。そもそも、片付けは自分のものを片付けるわけだから主観でいいんです。

もっというと、「いる・いらないで分けましょう」という発言自体が、発信者の主観だったりするわけです。発信者は「いる・いらない」で分けることがいいと思っているのですから。

もちろん、自分の主観で要不要が判断できる人なら「いる・いらない」の分け方が向いています。「好き嫌い」を主観で判断できる人なら「好きか好きじゃないか」といった分け方のほうが合っているでしょう。

「いる・いらない」という分け方を評価する人もいれば、そうでない人もいるのは当たり前。人によって評価が違うのはごくごく自然なことなんです。

迷わないキーワードで分類する

だからこそ、片付けるときは分けるキーワードが大事。

自分のものを「いる・いらない」で分けられない人は、そのワードだと判断ができないんです。

分けられないのはあなたのせいではなく、分けるキーワードが合わないだけ。

あなたが悩まずに分けられる、あなたに合ったキーワードを見つけるのが片付けのプロの仕事のひとつです。

冒頭のエピソードのあと、ライフオーガナイザーの認定講座を受けたときに、強く印象に残ったのが『迷わないキーワードで分類する』こと。

片付けって、ものを減らした後のどんな収納用品を使うかとか、どんなレイアウトにするとかといった収納に重きを置かれがちですけど、分ける作業ってもっと繊細だと思うし慎重に扱うべきところだと思うんですよね。

だから自分のオリジナルの講座では「分ける」に重きを置いてますし、2級講座でも分類の説明はできるだけていねいにお伝えするようにしています。

2019年10月12日(土)【ライフオーガナイザー2級認定講座】のご案内
「片付け本を見てもうまくいかない」 「片付けてもすぐ散らかる」 「片付けを仕事にしてみたい」 という方へ 秋は学びの季節。...

冒頭の言葉を聞いた当時の私は勉強不足でしたが、今だったら

分け方は『いる・いらない』だけじゃないんですよ。

自分に合った分け方でいいんですよ。

って答えることができたのになぁ。